こんにちは
みやび鍼灸接骨院の片山です
今回なんですが、肩甲骨の間が重い、背中が張る、身体を起こす時に背中が痛いというお悩みについて、最近来院された方のお話も含めて書いていこうと思います
デスクワークが続くと、背中を伸ばしたくなることはあると思います
ただ、伸ばしてみると痛い。だから、ストレッチはあまりやりたくない
そんなふうに感じたことはありませんか?
今回来院された方にも、まさにそのような思いがありました。背中の痛みだけでなく、ご自身で行っていたストレッチの強さを一緒に確認したことが、印象に残ったケースですね
「身体が硬いから、もっと強く伸ばさないといけない」と考えている方にも、少し参考になればと思います
数か月前から、右の背中に痛みがありました
来院された方は、身体を使う仕事と、デスクワークの両方をされていました
仕事の詳しい内容は控えますが、動いて身体を使う時間もあれば、座って作業する時間もあるという生活です
右の背中には数か月前から痛みがあり、特に起きる時に痛むということでした
また、運動不足も気にされていましたが、ストレッチは痛くなるため、やりたくないというお話でしたね
今回、伺ったこと
- 身体を使う仕事とデスクワークの両方をしている
- 数か月前から右の背中が痛い
- 起きる時に痛みが出る
- 運動不足が気になるが、ストレッチは痛くて苦手
ここで、デスクワークだけが痛みの原因だったと決めつけることはできません
同じ「背中がつらい」でも、座っている間に重くなる方と、身体を起こす時に痛む方では、困っている場面が違います。どこが気になるのかに加えて、どんな時につらいのかも伺うようにしています

肩を後ろへ広げにくく、前かがみになっていました
実際に身体の状態を確認すると、猫背・巻き肩があり、肩を後ろへ広げにくい状態でした
壁に背中をつけてまっすぐ立とうとしても、前かがみになってしまうという様子もありましたね
背中のどこが痛むかだけでなく、こうした肩の動きや立った時の状態も確認していきました
ただし、猫背・巻き肩があることと、今回の痛みの原因がすべて姿勢にあることは、同じではありません
見た目の姿勢だけで話を終わらせず、仕事での使い方や、実際に動かしにくいところも合わせて考えていくという感じです
背中以外の部位にも、施術を行いました
今回行った施術は、背中だけへの対応ではありません
- 胸の筋肉、脇の周辺、上腕・前腕の筋肉への施術
- 首の前から横にある胸鎖乳突筋への施術
- 胸椎を伸ばす方向への対応
- お尻の筋肉のリリース
- 太ももの前側への手技とストレッチ
胸椎というのは、背骨のうち胸の高さにある部分のことです。専門的な名前が並ぶと難しく感じますが、胸まわりや腕、背骨、下半身も含めて施術したということですね
背中の痛みがあるからといって、背中を強く押すことだけを考えるわけではありません
痛む場所と、身体全体の動かしやすさを合わせて確認する
当院では、そういった見方を大切にしています
もちろん、今回挙げた部位を全員に同じように施術するということでもありません。その方の状態に合わせて、施術する範囲や方法を考えていきます

初回施術後は、起きる時の痛みがかなり軽減しました
施術後には、ご本人と、こちらで確認する側の両方で変化を確認できました
また、起きる時の背中の痛みは、施術前と比べてかなり軽減したとのことでした
数か月気になっていた痛みだったので、この変化を確認できたことはよかったと思います
ただ、今回お伝えしているのは、初回施術後に確認したところまでの経過です
その後どのくらい楽な状態が続いたか、仕事に戻ってどうだったかについては、まだ確認できていません。今後はそういった部分も見ながら、身体の状態を確認していくことになります
※掲載の了承を得た個別の来院事例です。施術後の変化はこの方に確認されたもので、同じ結果や来院回数をお約束するものではありません。
「ストレッチは痛いから嫌」の理由も、一緒に確認しました
今回、痛みの変化と同じくらいお伝えしたいのが、セルフケアのお話です
ご本人は、ストレッチをすると痛いため、あまりやりたくないというお気持ちでした
実際に確認すると、ご自身ではかなり強く、伸ばしすぎていたんですね
そこで、胸の筋肉のセルフストレッチについて、強さを調整しながら確認しました
すると、適切な強さで行えば痛みなくできることを、その場で確認できました
ご本人にも納得していただき、自分でも取り組むことを快く了承してくださいました
強く伸ばすより、無理なく続けられる強さで
ストレッチが苦手という方の中には、やり方が分からないというよりも、「しっかり伸ばさないと意味がない」と考えて、頑張りすぎている方もいるかもしれません
今回の方も、ただストレッチを勧めるだけでは、痛いという気持ちが残っていたと思います。実際の力加減まで一緒に確認することは、やはり大事だと感じたところです
痛みを我慢することが、目的ではありません
伸びている感じと、痛みは分けて考えてください
ストレッチは、強く伸ばせばよいというものではありません。Mayo Clinicの一般向けの案内でも、痛みを目指さず、痛む場合は痛みを感じないところまで戻すよう説明されています
痛みが出る、しびれる、終わったあとに症状が強く残る。そのような時は中止して、方法や身体の状態を確認しましょう
記事の写真や動画と同じ形にするために、無理に大きく動かす必要はありません。どこまで動かすか、どのくらいの強さがよいかは、実際に確認してもらうと分かりやすいと思います
今回指導した胸筋のセルフストレッチ
今回指導したのは、肘を曲げた腕を壁に添えて、身体を壁とは反対側へ少し向け、胸の筋肉を伸ばす方法です
動きのイメージは、下のInstagram動画でもご覧いただけます。ただし、動画と同じところまで動かそうとして、強くひねる必要はありません。今回の方にも、痛みの出ない強さをその場で確認してから取り組んでいただくことにしました

Instagramの投稿が別のタブで開きます。痛みが出る場合は中止し、強さや方法を確認してください。
デスクワークで背中が張る方は、仕事中の環境も見直してみてください
ここからは、今回の方だけではなく、座って作業する時間が長い方への一般的なお話です
ご自宅でケアをする時間も大切ですが、仕事中にどんな姿勢で過ごしているかも、一度振り返ってみてください
① 腕を前へ伸ばし続けていませんか?
キーボードやマウスが遠く、身体から腕を離したまま作業していることはないでしょうか
机の奥行きや、椅子との距離を確認して、肩の力を抜いて操作できる位置を探してみてください。足が床につかない場合は、椅子や足元の支えも見直すとよいと思います
「背中を伸ばす」だけでなく、普段使う物の位置を変えるという工夫もありますね
② 胸を張りすぎていませんか?
姿勢をよくしようとして、肩を後ろへ強く引いたり、背中をずっと反らせたりしている方もいると思います
今回の方には姿勢を意識することもお伝えしましたが、一般的な作業姿勢として、力を入れて同じ形を保ち続けることを目標にする必要はありません
座面や背もたれも使いながら、肩に余計な力が入らない位置を探してみてください。痛みを我慢して「まっすぐ」をつくることとは、分けて考えたいですね
③ 同じ姿勢のまま、作業が続いていませんか?
座り方を工夫しても、ずっと同じ姿勢のままでは、身体を動かす機会が少なくなります
作業の区切りで少し立つ、無理のない範囲で歩く、座り直すなど、できそうなところからで大丈夫です
米国の労働安全衛生庁(OSHA)も、肩をリラックスさせた作業姿勢や、同じ姿勢を長く続けずに変えることを案内しています
よい姿勢を頑張って固定するより、負担の少ない環境と、動くきっかけを
背中のことだけを意識していると見落としやすい部分ですが、机まわりも含めて考えてみてください
背中の張りには、どのメニューが合うのでしょうか?
「背中がつらい」といっても、日々の疲れや張りが中心なのか、動作の痛みが強いのかによって、ご案内する内容は変わります
当院のもみほぐしケアは、疲れや重だるさが気になり、リラックスしながら身体をほぐしたい方に向けたメニューです。強く押すことを目的にするのではなく、身体の状態と受けやすい強さを確認しながら進めます
平日午前限定で、担当は片山・橋本です。スタッフの指名も可能ですが、予約状況によってご希望に沿えない場合があります
一方で、今回の方のように動作で痛みが出る場合や、身体の動きを詳しく確認したい場合には、整体コースなど、その状態に合う対応を考えます。必要に応じて、医療機関での確認をご案内することもあります
今回紹介した施術が、もみほぐしケアの全員共通の内容というわけではありません。どのメニューが合うか迷う場合は、まず今困っていることをお聞かせいただければと思います
背中の痛みで、医療機関への相談を優先してほしい時
背中の痛みを、すべて筋肉の張りや姿勢の問題と決めつけることはできません
数週間たっても軽くならない、数か月続いている、生活に支障がある、休んでいても痛む、夜に強くなるといった場合は、整形外科など医療機関にも相談してください
急に強い痛みが出た、急速に悪化する、発熱や体調不良を伴う場合も、早めの受診を優先しましょう
胸の痛みや息苦しさを伴う強い背中の痛みは、119番で救急要請してください
また、両脚の強いしびれや力の入りにくさ、排尿・排便の異常、重大な事故の後の痛みなどがある場合も、救急受診が必要です
今回の事例紹介は、医療機関での確認が不要だという意味ではありません。気になる症状や受診歴があれば、施術前にお伝えください
苦手だったセルフケアも、力加減を知ると変わることがあります
今回の方は、初回施術後に起きる時の背中の痛みがかなり軽減し、ストレッチについても、痛みなく行える強さをその場で確認できました
自宅で実際に続けてみてどうだったか、仕事のあとにどんな状態だったかは、これから確認していくところです
「運動不足だから何かしないといけない。でも、痛いからやりたくない」
そう思っている方は、もう少し強く頑張る前に、今のやり方がご自身に合っているかを確認してみてください
ご自身でも取り組めそうだと納得できること
施術を受けることと合わせて、そういうケアの方法を知っていただくことも、当院で大切にしていきたいと思っています
今回の内容が、背中の張りや、痛くて苦手なストレッチを見直すきっかけになればうれしいですね
みやび鍼灸接骨院 片山











