こんにちは
みやび鍼灸接骨院の片山です
今回なんですが、頭痛と首の痛みがかなり強く、学校へ行けなくなっていた10代男性の施術経過をご紹介します
来院された時は、首を左右へ向くことも、上や下へ動かすこともほとんどできない状態でした
頭痛だけではなく、吐き気があり、大きな音や明るい光もつらかったとのことです
「学校へ行きたいけれど、この状態では行けない」というほどつらい状態でした
ご本人はもちろんですが、保護者の方も「急にどうしてこうなったのか」とかなり心配されていましたね
この記事について
実際に来院された方の経過をもとにしていますが、個人が特定されないように一部の情報を変更しています。また、すべての方が同じように変化するわけではありません
来院する1週間ほど前から、朝から頭痛が出るように
症状が出始めたのは、当院へ来院される1週間ほど前からでした
朝から頭が痛く、首や肩にも強い痛みがありました
大きな音や光にも敏感になり、吐き気や気持ち悪さも出ていたため、学校へ行くことができなかったそうです
「少し首がこっている」という程度ではなく、日常生活にかなり影響が出ている状態でした
受験勉強と生活の変化が重なっていました
この方は受験生(大学受験)で、普段から勉強する時間が長くなっていました
夏休み中は家のことも行う必要があり、受験のことも含めてストレスを感じていたとのことです
また、部活動を引退してから身体を動かす時間が減り、自分でも運動不足を感じていました
来院前に続いていたこと
- 受験勉強で座っている時間が長い
- 夏休み中は家のことも行っていた
- 受験や体調についてストレスを感じていた
- 部活動の引退後に運動量が減っていた
これだけで頭痛の原因を一つに決めることはできません
ただ、長い時間同じ姿勢で勉強し、運動量も減り、そこへストレスや疲れが重なっていたという背景はありました
身体に力が入りやすい状態が続いていたのだと思います
当院へ来る前に病院を受診していました
今回は頭痛だけでなく、吐き気や光・音への反応も強かったため、当院へ来る前に病院を受診していました
そこで片頭痛と診断され、病気などが関係する二次性頭痛ではないと説明を受けていたとのことでした
頭痛には、接骨院で身体を確認する前に、病院での確認を優先した方がよいものがあります
急に起きた強い頭痛や、これまでにない頭痛がある場合は、まず医療機関を受診してください
今回のように、先に病院で確認してもらっていることは、私たちが施術を進めるうえでも大切な情報になります
その説明を確認したうえで、当院では首や肩、腕、姿勢など、実際の身体の状態を見ていきました
実際に確認すると、首はほとんど動かせませんでした
まず、痛みを我慢しない範囲で首を動かしてもらいました
ですが、左右へ向く動きも、上や下を向く動きもほとんどできませんでした
後頭部から首、肩の張りがかなり強く、そこから腕、前腕、手のひらまで力が入り続けているような状態でしたね
しびれはありませんでしたが、首まわりは軽く触れるだけでも痛みが出る場所がありました
姿勢を見ると、肩が前へ入る巻き肩と、背中が丸くなりやすい猫背もありました
この状態で痛い首を無理に押したり、大きく動かしたりするのは違うと判断しました
首を強く触らず、手足や腕、胸から施術しました
施術は手技を中心に行っていきました
首の筋肉は圧痛が強すぎたため、最初から首を強くほぐすことはしていません
まずは足裏やふくらはぎ、手のひら、前腕、上腕など、首から離れた場所の張りや力の入り方を確認しました
そこから胸の筋肉や胸椎まわりにも手技を行い、その都度、首の動きや気分の悪さに変化がないかを確認しながら進めました
首が痛い時でも、首だけに負担が集まっているとは限りません
今回の方は腕や手まで張りが強く、胸も縮こまるような姿勢になっていたので、首以外のところから少しずつ力を抜けるようにしていく、という感じでした
痛い場所だけを強く触るのではなく、その日の状態に合わせて施術する場所と刺激の強さを変えていきました
初回施術後は「少し軽くなった」と話してくれました
初回の施術が終わった後、ご本人からは「少し軽くなった」と答えてもらえました
ただ、その場で軽く感じても、帰宅してからどうだったか、次の日に学校へ行けたかは分かりません
そのため、初週は1週間に2回のペースで来てもらい、2回目にもう一度細かく状態を聞きました
2回目には頭痛がほぼなくなり、学校へ行けていました
2回目に来院された時、まず確認したのは、頭痛や吐き気がどうだったか、学校へ行けたかということでした
すると頭痛はほとんどなくなり、吐き気や光・音への反応もかなり減っていました
首には動かした時の痛みや押した時の痛みが少し残っていましたが、ご本人の感覚では、最初の1割以下まで減っているとのことでした
そして、学校にも問題なく行けたと聞くことができました
学校へ行けたと聞いた時は、ご本人と保護者の方だけでなく、私も安心しましたね
学校へ行けないほどだった状態から、普段の生活へ戻れたことが、今回まず大きかった部分だと思います
3回目・4回目は、残っていた姿勢と筋肉の張りを確認
初週に2回来てもらった後は、1週間後に3回目、その2週間後に4回目の施術を行いました
3回目と4回目には、頭痛や吐き気、光や音のつらさはなく、日常生活も問題なく送れていました
一方で、巻き肩や猫背になりやすい姿勢と、胸の筋肉、胸鎖乳突筋の張りはまだ残っていました
痛みが落ち着くと、セルフケアも少し忘れやすくなります
そこで、なぜ胸や腕のケアが必要なのかをもう一度説明し、家でも続けてもらうようにしました
- 痛みのない範囲で行う胸のストレッチ
- 胸鎖乳突筋を強く押さず、やさしく触れるセルフケア
- 手のひら、前腕、上腕のセルフケア
- 勉強中に肩が前へ入っていないかを時々確認する
- 長時間同じ姿勢を続けず、短い時間でも身体を動かす
胸鎖乳突筋は首の前から横にある筋肉ですが、強く揉む場所ではありません
痛みや気分の悪さが出ない力で行い、少しでも違和感があれば中止するように伝えています
ご本人と保護者の方から聞いたこと
最初は、どうして急にこのような状態になったのか分からず、学校にも行けなかったため、ご本人も保護者の方もかなり不安だったそうです
症状が落ち着き、学校へ行けるようになったことで、安心したと話してくださいました
ご本人からは、施術後に少しだるさを感じることはあるものの、筋肉がゆるんだ感じがすると身体がとても楽になる、と答えてもらっています
施術後のだるさが強い場合や長く続く場合は、無理をせずに施術者へ伝えてください
現在は頭痛や吐き気、首の強い痛みはなく、学校生活も普段どおり送れています
ただ、ご本人と保護者の方には「また同じようになったらどうしよう」という不安が残っていました
セルフケアだけでは確認しにくいところもあるため、現在は2週間に1回を目安に、身体の張りや姿勢を確認するためのメンテナンス施術を続けています
通院の間隔は、症状や生活の状況によって変わります。すべての方が同じ間隔になるわけではありません
このような頭痛は、まず医療機関へ相談してください
今回の方は、当院へ来る前に病院を受診していました
頭痛がある時は、首や肩の張りだけだと自分で決めつけないことも大切です
- 突然、これまでにない強い頭痛が出た
- 意識がぼんやりする、受け答えがおかしい
- 手足のしびれや力の入りにくさがある
- ろれつが回りにくい、言葉が出にくい
- 高い熱や繰り返す嘔吐がある
- 頭を打った後から痛みが出た
- 時間がたつほど頭痛や吐き気が強くなっている
上のような症状がある場合は、接骨院で様子を見ず、速やかに医療機関へ相談してください
10代の方は、自分だけで我慢せず、保護者や学校の先生など、身近な大人に伝えてください
片頭痛については、日本頭痛学会の一般向け情報も参考になります
よくあるご質問
病院で片頭痛と言われた後でも相談できますか?
病院で受けた説明や現在の症状を伺い、首、肩、背中、腕など、当院で確認できる身体の状態を見ていきます
頭痛が強くなった場合や、今までとは違う症状が出た場合は、病院への相談を優先してもらいます
首が痛い時は、首を強くほぐした方がよいですか?
痛みや圧痛が強い時に、無理に首を押したり大きく動かしたりすることはおすすめしていません
今回の方も首を強く触らず、手や腕、胸、背中、足などの状態を確認しながら施術しました
勉強中の姿勢だけが原因ですか?
姿勢だけが原因とは限りません
睡眠、疲れ、運動量、ストレス、勉強時間などが重なっている場合もありますので、生活の様子も一緒に伺います
最後に
今回なんですが、頭痛だけでなく、首がほとんど動かせず、吐き気や光・音のつらさもあったため、かなり不安の強い状態での来院でした
首の痛みが強かったので、首を無理に触らず、手足や腕、胸、胸椎まわりから施術を行っていきました
2回目に学校へ行けたと聞けたこと、その後は頭痛や吐き気もなく普段の生活を送れていることは、本当によかったと思います
ただ、強い頭痛がある時は、まず医療機関で確認してもらうことが優先です
病院で確認を受けた後も首や肩の張り、姿勢のつらさが残っている時は、その時の身体に合わせて、できることを一緒に考えていきます
頭痛や首の痛みについては、当院の頭痛のページ、首・肩の痛みのページも参考にしてください











